光の波と、音の波の違い
光や電波は、音と同じように波の性質をもちますが、何が違うのでしょうか。 ■音の波(音波/おんぱ) 音は、疎密のくり返しで空気を振動させた波で、波形は上図のような「縦波」です。 この空気の振動を耳の鼓膜で受けて、音や声として聞こえます。 周波数の単位はヘルツ(Hz)で、周波数の違いによって音の低音~高音が決まり、人間の耳では聴くことのできない高い周波数をもつ音波を「超音波(ちょうおんぱ)」と言います。 音の伝わる早さは「音速(おんそく)」と言われ、空気中では秒速340.29メートル(時速1224.8キロ/マッハ1)です。ちなみに水中(0℃の場合)では秒速1500メートルと空気中と比べ早く伝わります。 ■光や電波の波 光や電波の波は、電気と磁場が生み出す「電磁波(でんじは)」と呼ばれる波で、電場と磁場の振動が連鎖的に伝わっていく横波(上図)です。 周波数の単位はヘルツ(Hz)で、周波数によって、光の明るさに違いが生じたり、人の目に見えたり、見えなかったりします。 波の伝わる早さは、光の速度(光速)と同じで、秒速30万キロメートルです。 音と違って、空気や水などのような物質を振動させるわけはないので、媒質のない宇宙空間などでも伝わる波です。
コメント
コメントを投稿