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第1回 量子ソフトウェアシンポジウム「量子技術と量子ソフトウェアの未来」に参加させていただきました。

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2022年7月14日(木)東京大学小柴ホールにて開催された、東京大学理学系研究科量子ソフトウェア寄付講座、『第1回 量子ソフトウェアシンポジウム「量子技術と量子ソフトウェアの未来」』に参加させていただきました。 東京大学理学系研究科量子ソフトウェア寄付講座では、量子コンピュータと、情報圧縮に役立つテンソルネットワークや情報抽出を行うサンプリング手法などの組み合わせによる新しい量子機械学習手法や量子アプリケーションの開発、大規模シミュレーションによる量子コンピュータの背後に潜む物理の理解、最先端知見の獲得を通じ、社会実装における課題の解決、および、量子ネイティブな専門人材育成を目的とした活動を行っています。( ホームページ より) 大久保 毅氏 (東京大学大学院理学系研究科)の司会のもと、会場80名、オンライライン参加200名で、以下の講義が行われました。 1、藤堂眞治氏 (東京大学大学院理学系研究科) 「量子コンピューティング × テンソルネットワーク」 2、竹内繁樹氏 (京都大学大学院工学研究科) 「光量子センシングの現状と展望」 3、湊 雄一郎氏 (blueqat株式会社) 「次世代AI半導体量子コンピュータへの挑戦」 4、上田正仁氏 (東京大学大学院理学系研究科) 「知の物理学研究センターの目指すところ」 5、パネルディスカッション 上記4名に加え、遠山美樹氏 (NEC 日本電気株式会社量子コンピューティング事業統括部)の5名による、ディスカッション。 写真はパネルディスカッションの様子。 左から、モデレータの藤堂眞治氏(東京大学)、上田正仁氏(東京大学)、竹内繁樹氏(京都大学)、遠山美樹氏(NEC)、湊 雄一郎氏(blueqat)。 遠山美樹氏(NEC)の説明の様子。 スクリーンを使い、量子コンピュータの応用現場の説明いただきました。 NECでは、量子コンピュータをすでに商業に活用している。複数の条件のもとでの計算は、現行のコンピュータと比べ、量子コンピュータの方が格段に早いため、将来的に時間的コストを大きく削減できる可能性があるとのこと。 各講義では、質疑応答の時間も用意されていて、それぞれの講師が参加者(オンライン含め)の疑問点をわかりやすく説明されていました。 筆者も生意気ながら最後に少し質問させていただきました。親切にお答えいただいたblueqa

今インプットしなくて大丈夫?エンタメ関係者がマストでおさえたいWeb3とNFTを売る前に理解したい3つのこと【5/19(木)ウェビナー開催】

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 THECOO株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:平良真人、証券コード:4255)は、2022年5月19日(木)18:00〜19:00にてエンタメ業界関係者に向けた無料ウェビナー「今インプットしなくて大丈夫?エンタメ関係者がマストでおさえたいWeb3とNFTを売る前に理解したい3つのこと」を開催いたします。 「Web3」と呼ばれるブロックチェーンを活用した次世代のWebのあり方が高い注目を集めている今。そのなかでもNFT(非代替性トークン)やメタバース(デジタル仮想空間)はキーコンテンツとされ、2021年からは続々と企業や大物アーティストが参入を発表するなど爆発的なムーブメントを起こしています。 しかし、いざ始めようと思っても「そもそもWeb3とは何なのか?」、また「将来的にNFT販売にも取り組みたいけれど、NFTの価値や活用イメージがわからない」など疑問に思う方は多いのではないでしょうか。 本ウェビナーでは2月に開催した「Web3時代のエンタメをリードする"刺さるNFT"を設計する3ステップ」にて解説した内容を振り返ると共に、Web3やNTFのトレンドなど押さえておくべき基礎知識をご紹介いたします。   こんな方におすすめ ・ タレント / アーティストのマネジメントに関わる方 ・ タレント / アーティスト様ご本人 ・ NFTの価値や活用イメージを知りたい方 ・ Web3に関するトレンド情報を知りたい方 ※参加者様の顔や情報は非開示となります。   開催概要 日時:2022年5月19日(木)18:00〜19:00 形式:Zoomによるオンラインセミナー 申込: https://zoom.us/webinar/register/1416523674803/WN_snjxx_rqRjK-prL6TzkIaA 参加費:無料(事前登録制) ※質疑応答の状況などにより予定より早めに終了する場合もございます。   登壇者プロフィール THECOO株式会社 Fanicon事業部 セールス&マーケティング 長谷川 翼 大学卒業後、モバイルコンテンツプロバイダー、インターネットメディアレップ、BtoB SaaSのスタートアップを経て2020年4月にTHECOOへジョイン。 カスタマーサ

アカツキ、25億円規模のWeb3特化ファンド「Emoote」を設立 -STEPNなど20以上にトークン投資実績

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 株式会社アカツキ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:香田 哲朗、以下「アカツキ」)は、Web3領域に特化した25億円規模のWeb3特化ファンド「Emoote(エムート)」の設立をお知らせいたします。Emooteは急成長中のSTEPNをはじめ、グローバルのWeb3プロジェクト20以上に対してトークンで投資実行済みです。今後国内のクリプト、NFT、メタバースなどWeb3領域のスタートアップに対して、投資とグロース支援を積極的に行ってまいります。 Web3領域の成長トレンド Web3領域の成長トレンド2020年は分散型金融であるDeFi、2021年はGameFiをはじめとするNFTが台頭し、2022年はWeb3元年とも言われ、世界中でWeb3領域のスタートアップやプロジェクトが次々と生まれています。Web3領域における大型の資金調達、スケールアップの事例も多く、今後より一層Web3領域でのプロジェクトが増加することが見込まれます。 また、これまではGameFiの代表格であるAxie Infinityがベトナム、GameFiスカラーシップのYield Guild Gamesがフィリピンから誕生するなど、Web3においてはグローバル、中でもアジアが重要なポジションを占めてきました。こうした海外での成功事例を受け、日本においてもWeb3領域プロジェクトが急増してきており、トークンによる資金調達、グロースの具体的な支援について需要が高まっています。 Web3特化ファンド設立の背景 アカツキは「世界をエンターテインする。クリエイターと共振する。」をミッションに、世界中のクリエイターやアーティスト達と共鳴し、人々の心を動かすエンターテイメントを創り続けることで成長を目指しています。 アカツキはこれまで「AET Fund」※1「Heart Driven Fund」※2を通し、国内外の投資先スタートアップの成長と価値向上を支援してきました。2022年4月には50億円規模の新ファンド「Dawn Capital」※3の運用開始を発表しています。 こうしたベンチャー支援の実績と、加速するWeb3領域の成長トレンドを踏まえ、2021年にシンガポールにEmoote Pte. Ltd. を設立し、25億円規模

【岡山大学】量子センサ型バイオ分析チップデバイスの開発に成功

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岡山大学と大阪公立大学、量子科学技術研究開発機構、名古屋大学、新潟大学、京都大学の共同研究成果です! 2022(令和4)年 5月 12日 国立大学法人岡山大学 https://www.okayama-u.ac.jp/ <発表のポイント> 高い設計精度でナノダイヤモンド量子センサの信号を検出可能なガラスチップデバイスを開発しました。 細胞や組織・線虫など様々な生体試料がデバイス内で分析可能になりました。 流路チップ・臓器チップなど様々なバイオ分析デバイスへの応用が期待されます。 ◆概 要  国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史) 学術研究院自然科学学域の藤原正澄研究教授、ゾウ ヤジュアン助教、同大学院自然科学研究科の押味佳裕大学院生らのグループ は、大阪公立大学の手木芳男客員教授、松原勤准教授、吉里勝利特任教授、中台枝里子教授、仕幸英治教授、量子科学技術研究開発機構(量研)の西村勇姿博士研究員、量研/名古屋大学の湯川博プロジェクトディレクター/特任教授、馬場嘉信所長/教授、京都大学の小松直樹教授、新潟大学の井筒ゆみ教授らのグループと共同で、ナノダイヤモンド量子センサの利用に適したバイオ分析チップデバイスを開発し、細胞や組織切片・線虫など様々な生体試料において、量子センサ信号を設計通りに再現性良く検出することに成功しました。  本研究成果は、2022年5月1日、「 Lab on a Chip 」にオンライン先行版が掲載されました。  ナノダイヤモンド量子センサは近年最も注目されている超高感度バイオセンシング技術の一つです。本研究によって、量子センサを利用したバイオ分析チップデバイスの仕様を確実に設計・予測した上でデバイスを作製することが可能となりました。マルチウェルプレートや流路チップ・臓器チップなどのチップデバイスで量子センサが利用可能となると期待されます。 ノッチ構造アンテナとデバイス特性 研究のイメージ図 ◆藤原正澄研究教授と押味佳裕大学院生からひとこと  この研究は商学部から転身してきた押味さんに手始めとして数値計算から始めてもらったのがきっかけです。ここまでデバイスの設計精度が高められるとは考えてもいませんでした。(藤原)  商学部出身の私を受け入れていただ

Classiqが世界最高レベルの量子回路の設計を競う、コーディングコンテスト「Classiq Coding Competition」の開催を発表

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効率的で革新的な量子回路を開発した参加者へ総額2万5千ドルの賞金とパブリシティの機会を提供する世界規模のコンテスト 【2022年5月11日、イスラエル】 – 量子コンピューティングソフトウェアのリーディングカンパニーであるClassiq Technologies(本社:イスラエル・テルアビブ、以下「Classiq」)は本日、実世界の重要問題を解決するための高効率な量子回路の設計を競うコーディングコンテスト、「Classiq Coding Competition」( https://ja.classiq.io/competition )の開催を発表しました。これは、量子コンピュータの効率性に焦点を当てた初めてのコンテストとなります。量子コンピュータのリソースは限られているため、リソースを最大限に活用できるコンパクトで最適化されたソリューションの構築は非常に重要となります。Classiqでは、量子回路の効率的なコーディングが、現在および将来の量子コンピュータの価値を最大化する鍵になると考えています。 ClassiqのCEOであるNir Minerbiは次のように述べています。 「効率的な量子アルゴリズムの作成は、エンジニアリングであると同時にアートでもあります。Classiq Coding Competitionは、世界中の量子ソフトウェアのコミュニティに対して、その才能を存分に発揮し、量子コンピューティングがいかに人間を新たな高みへと導くかを示す機会となります。効率的な量子回路は、量子コンピュータによって重要問題を解決する能力を高めるのです」 Classiq Coding Competitionは、4つの問題で構成され、計17の受賞者に賞金が与えられます。各問題の優勝者には3千ドル、2位と3位にはそれぞれ1,500ドルと500ドルが贈られます。また、最も革新的なソリューションを構築した参加者や、最も今後の成長が期待される18歳未満の参加者には、1千ドルの賞金を複数名に対して授与します。さらに、優勝者は、量子技術の最新動向を発信す

第2回 量子コンピューティングEXPOに行ってきました。

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 2022年5月11日~13日まで東京ビッグサイトにて開催されている「 第2回 量子コンピューティングEXPO 」に行ってきました。 「AI・人工知能EXPO」も同時開催されています。 会場の様子。 様々な量子コンピューター関連の企業が出展されています。 写真手前は、量子コンピュータ向けのソフトウェア開発キットの提供を行っている blueqat株式会社 のブース。 上の階で同時開催の「ブロックチェーンEXPO」。 今、話題のNFT関連の企業ブースに多くの人が集まっていました。 写真は、NFTプラットフォームを提供する、 OPEN SKY BLUE のブース。 サービスの説明に、たくさんの方が耳を傾けていました。

量子コンピュータで空飛ぶクルマの交通制御の性能向上を実現、空を飛び交う日常生活へ一歩前進

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量子アニーリング技術により同時に飛行できるエアモビリティの数を70%程度向上。特定の問題において従来コンピュータより10倍程度の高速化を産学連携で実証。 数十万台の空飛ぶクルマ、ドローンなどのエアモビリティが都市の上空を飛び交い、私たちの生活の一部となっている203x年の世界を次世代テクノロジー量子コンピューティングで実現する実証を実施しました。      量子コンピュータの力で社会を変革することを目指すQuantum Transformation Project(以下、「QX PJ」) は無人機管制システムを提供するOneSky社と、量子コンピューティングの中でも最適化に特化した方式である量子アニーリングについて豊富な研究実績を有する東北大学と共に、数十万台のエアモビリティが空を飛び交う時代のリアルタイム三次元交通制御システムの開発に向け、量子コンピューティングの活用実証を実施しました。 エアモビリティは、都市部における移動時間の短縮、離島や山間部における移動の利便性向上、緊急搬送や物資輸送の迅速化などの効果が期待されている次世代の移動手段です。エアモビリティ社会が実現した際には、数多くの無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle、以下「UAV」)が飛び交うことが想定されており、UAVも含めたリアルタイム三次元交通制御を行うシステムが必要となります。 エアモビリティ時代の空の交通の安心安全のためには、刻一刻と変わる気象や電波状況、他のエアモビリティの状況を鑑みて最適な運航を決定する必要がありますが、指数関数的に増大する組合せの中からリアルタイムに答えを求めるのは従来コンピュータでは困難となる可能性があります。そこでQX PJでは多数のエアモビリティをリアルタイムに制御する量子技術実証を開始し、今回、その実証実験結果を映像で公開しました。  QX PJ公式YouTubeチャンネル内: https://www.youtube.com/watch?v=bv5viYQQ8Lw 動画で示されているように、量子アニーリング技術により同時に飛行できる空飛ぶクルマの数を70%程度向上。特定の問題において従来コンピュータより10倍程度の高速化を実証しました。将来の量子コンピュータでは更なる性能向上による飛行台数増加の他、エアモビリティに期待さ

【展示会参加のお知らせ】Jij、第2回量子コンピューティングEXPOに「JijZept」を出展

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 19日(火)に事前JijZeptオンラインセミナーを開催します 量子アニーリング技術で組合せ最適化に挑む株式会社Jij(東京都文京区、代表取締役:山城悠、以下「Jij」)は、2021年7月にβ版をリリースした量子・イジングマシン向けのクラウドサービス「JijZept」を、2021年10月27日(水)~29日(金)の3日間幕張メッセで開催される第2回量子コンピューティングEXPOにて出展します。また10月19日(火)11時よりJijZept無料オンラインセミナーを開催します。 展示内容 JijZeptを利用して開発したアプリケーションのデモンストレーションや数理最適化のモデリングデモンストレーションなどご覧いただけます。 実際のJijZeptの活用方法や、応用事例をご覧いただけます。 また、JijブースではJijZeptのご紹介イベントを開催予定です。このイベントでは、JijZeptの利用ユーザー様のニーズに合わせ、JijZeptの具体的な活用法について詳しくご紹介いたします。ぜひお気軽にお越しください。 日時:2021/10/27(水)~10/29(金)  10:00~17:00 場所:幕張メッセ 1~2ホール JijZeptとは・・・ 量子・イジングマシンを非専門家でも扱えるようにするクラウドサービスです。 詳細は以下のプレスリリースをご覧ください。 Jij、「量子アニーリングのOS」"JijZept"パブリックβ版のユーザー登録受付を開始 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000046947.html 【Jijブース内イベントの内容】 ※ブース内のお客様のご状況によっては時間が変更になることがございます 10/27(水) 10:50-11:00 (10分) JijZeptを使った数理最適化のデモンストレーション 数理最適化はどういうことをするのか。JijZeptの使用方法を知りたいという方向け 10/28(木) 10:50-11:00 (10分) 量子アニーリングマシンをJijZept経由で使うデモンストレーション JijZeptを使い方を知りたい方向け 14:35-14:45 (10分) JijZeptを使ったデモアプリケーション

量子コンピュータ:仏スタートアップ Pasqal(パスカル)社 2023年までに1,000量子ビットのQPU完成に向け地位を強化

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量子コンピュータ:仏スタートアップ Pasqal (パスカル) 社 2023 年までに 1,000 量子ビットの QPU 完成に向け地位を強化 フランスの高等学術研究機関からスピンオフしたスタートアップ、パスカル社、シリーズ A 資金として 2500 万ユーロを調達し、量子プロセッサーの商業化を加速 欧州では 2018 年 10 月に「量子技術フラッグシップ計画」が立ち上げられ、これに続き 2021 年 1 月、フランスは、 18 億ユーロ ( 約 2346 億円)を投じる量子技術の国家戦略を発表しています。これにより人材育成、科学研究、技術実験を大幅に強化し、 2023 年から第 1 世代の汎用量子コンピュータの完全なプロトタイプ実現を目標に掲げています。   フランスのシリコンバレーと称される、研究機関が集積するイノベーション拠点「パリ・サクレー」地域に在るグランゼコール(高等教育機関)のひとつ、世界有数の量子研究センターである光学研究所 (Institut d'Optique) からスピンアウトし、 2019 年に設立された Pasqal ( パスカル ) 社は、基礎科学から現実世界で産業が果敢に挑む領域まで、複雑な課題に対応できる可能性を秘めた量子処理ユニット (QPU) を開発、構築、販売しています。 Pasqal 社の QPU を構築する中性原子技術は、室温で機能し、スケーラビリティにおいて大きな可能性を秘めている点が特徴です。同社は既に 100 量子ビットの QPU を運用しており、 2023 年には 1,000 量子ビットの QPU を実現する予定です。(技術の詳細や想定される使用例については ホワイトペーパーをご覧ください )。 2021 年 7 月、 Pasqal 社の共同設立者である研究者が、中性原子技術を用いて、最大 196 量子ビットのエンタングルメント(量子もつれ)の可能性を探る論文を Nature 誌に発表しています。 2021 年 6 月、 P asqal 社はシリーズ A ラウンドで 2500 万ユーロ ( 約 32 億円 ) の資金調達を発表しました。  このラウンドは、ベンチャーキャピタル Quantonation と仏国防省の防衛イノベーション部門が率いるもので、 これによりアナログ、デジタル量子プロセッ

世界初!!GSアライアンス株式会社が 白色LED用のグラフェン量子ドット複合体材料を開発

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  GSアライアンス株式会社(Green Science Alliance Co., Ltd.:環境、エネルギー分野の最先端材料、技術を研究開発する化学会社/本社:兵庫県川西市)はこれまで各種の量子ドット、量子ドット複合材料を研究開発、事業化してきました。この度、同社の岩林 弘久研究員と森 良平博士(工学)は、同社で合成しているグラフェン系量子ドット、炭素系量子ドットを元にシリカ複合材料を作り、440 - 470nmの青色を発光するLEDの上にこの材料を担持することにより、白色LEDが作れることを明らかにしました。炭素系量子ドット、グラフェン量子ドットのシリカ系無機材料との複合体を用いた白色LED用材料としては世界初です。   青色発光LED(左) 青色発光LEDに今回開発した量子ドット複合材料を担持したもの(右) 従来の白色LED(左)と今回開発した量子ドットLED(右)の比較概念図 可視光の中で赤(RED)、緑(GREEN)、青(BLUE)の三色の光は光の三原色とよばれます。人工的に白色光を得るためには、三原色のすべてを含む幅広い発光スペクトルをもつか、または赤、緑、青の三原色に対応する複数のLED(でそれぞれ発光する材料)を組み合わせることが必要となってきます。しかしながら、現在の大多数の白色LEDにおいては、三色を用いることはコストの観点からもあまりなく、窒化ガリウム(GaN)などの青色LEDと、補色の黄色蛍光体の組み合わせが最も多く用いられています。既存の白色LED用蛍光体や黄色蛍光体の代表的なものとしてYAG系と呼ばれる(Y,Gd)3(Al,Ga)5O12:Ce3+や(Ba,Sr,Ca)2SiO4:Eu2+が挙げられます。また最近は窒化物、酸窒化物及び硫化物などの蛍光体もあります。 一方でこれらの半導体系の蛍光体は、その材料組成に依存した一定の決まった波長しか発光せず、発光波長の微調整が難しいという課題もあります。この点量子ドットは、可視スペクトルのほとんどすべての色に光を変換することが可能です。量子ドットの合成時において組成の違い、量子ドットサイズの違いをつけて、発光色を調整することができることが最大の利点です。また現行使用されているYAG系材料などの蛍光体材料はミクロンサイズなので、光散乱が課題でもありますが、量子ドットは10nm以下のナノ超微粒子で

2021年 DA Quantum Lab(量子コンピュータラボ)キックオフ〜量子コンピューターの社会実装により、広告、小売や流通業界の企画・運用の最適化を画策〜/データアーティスト株式会社

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  データアーティスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本覚、以下「データアーティスト」)は、 量子コンピューティング技術の社会実装を目的として、DA Quantum Lab(量子コンピュータラボ)の設立を発表いたします。 量子コンピューターは、約30年間に渡って研究の蓄積が進んでいる分野であり、特に膨大な組み合わせの中から最適な組み合わせを導出する最適化問題などの分野において、極めて短時間で解決することが可能となっており、実社会への応用可能な段階となっています。それに伴い、国内外の大手IT企業も量子コンピューターの開発に力を入れており、最適な交通ルート発見やトレーディングシステムなどの実装を目指した量子コンピューティングの試験運用などの動きも見られるようになってきました。 その一方で実装に伴う技術的コストなどが障壁となり、その社会実装は十分に進んでいるとは言えない現状があります。そこでマーケティング領域でのAI技術を中心とする最先端のテクノロジーを駆使したデータの利活用を強みとするデータアーティストは今回業界内で先んじて、DA Quantum Labを通じ、既存クライアントの課題解決に対応する量子コンピューターの実装を開始することといたしました。 DA Quantum Labでは、クラウド上の量子コンピューター基盤を活用することにより、クライアントの目的に応じた最適なモデルを構築することで、マーケティング戦略の高度化や流通システムの構築など、各クライアント課題に応じて社会実装を進めていきます。 量子コンピューターの活用で各クライアント課題に応じた社会実装 データアーティストは、量子コンピューターベンダーとの協働により、最先端の量子コンピューティング技術の社会実装体制を整え、これまでの社内に蓄積されてきたAI技術などの最先端テクノロジーの社会実装経験と掛け合わせることで、クライアントに対して最適なソリューションの提供を可能とします。 データアーティストでは既に広告キャンペーンの最適な予算配分など、量子コンピューターを使用した効果検証を開始しています。 従来のデータを活用したマーケティング施策において、それぞれの広告配信ツールや広告キャンペーン、さらにはメディアごとに部分的な最適化を行うことは可能であった一方で、複数の広告ツール、キャンペーンやメディアを跨

【セミナーご案内】量子コンピュータ最前線:基礎から最新研究開発動向まで 8月25日(火)開催 主催:(株)シーエムシー・リサーチ

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少人数のセミナーです。セミナー開催時には、受付にアルコール消毒液を設置いたしますので、手指の消毒等にご協力いただきますようよろしくお願い致します。 先端技術情報や市場情報を提供している(株)シーエムシー・リサーチ(千代田区神田錦町:  https://cmcre.com/  )では、 各種材料・化学品などの市場動向・技術動向のセミナーや書籍発行を行っておりますが、 このたび「量子コンピュータ最前線:基礎から最新研究開発動向まで」と題するセミナーを、 講師に川畑 史郎 先生 (産業技術総合研究所 ナノエレクトロニクス研究部門 研究グループ長)をお迎えし、2020年8月25日(火)10:30より、 『ちよだプラットフォームスクエア』5F 会議室(千代田区錦町)で開催いたします。 受講料は、 一般:48,000円(+税)、 弊社メルマガ会員:43,000円(+税)、 アカデミック価格は24,000円となっております(資料付)。 セミナーの詳細とお申し込みは、 弊社の以下URLをご覧ください! https://cmcre.com/archives/58694/ 質疑応答の時間もございますので、 是非奮ってご参加ください。 2019年10月にGoogleが超伝導量子コンピュータを利用して量子優位性実証に成功したとNature誌に発表を行いました。また、我が国においても、内閣府が量子技術イノベーション戦略を策定し、量子コンピュータ研究開発を重点化する方針を示しました。そのため、最近量子コンピュータに過剰なまでの大きな注目が集められています。量子コンピュータとは、量子力学原理を情報処理に利用したコンピュータのことです。量子コンピュータを用いると、因数分解、機械学習、量子化学計算等の特定の数学的問題を高速に解くことが可能となります。そのため、Google, Intel, IBM, Microsoft、Alibabaといった国際的大企業やRigetti ComputingやIon Qなどのスタートアップが量子コンピュータ開発やビジネス展開に向けた取り組みを行っています。しかしながら、誤り耐性機能を搭載した実用的大規模量子コンピュータを実現するためには、少なくとも20~30年以上の長い時間が必要であると考えられています。 本セミナーにおいては、量子コンピュータの基礎か